#16 彼を信じた時のコト。
今日は、私が現在の自担であるマリウス葉のファンになった経緯と、その後私に起こった話をしよう。
時を遡ること、2011年の夏頃。Hey!Say!JUMP目的で買った明星でJr.ページに初登場していた「葉マリウス」に一瞬で心を奪われた。まさに、ハマリウス。
私はもともと人形や、レトロ少女漫画が好きで嗜んでいたのだが、彼こそまさしく思い描く世界観に当てはまり、求める人物そのもの。それをあの夏、初めて目の当たりにしたのだ。探していた宝をようやく見つけたような達成感にも似ていた。ちなみに、ファンになった5年後には、マリウスをモデルにしたスーパードルフィー*1を京都*2でお迎えするほどの行動力を持つことになるが、それはまた追追話していこう。
ビスクドールのように白い肌と、日が差せば輝く柔らかな絹のような髪、ガラス細工を思わせる曇りなき鳶色の瞳。美少年を形容するためのベタな言葉がこれほどまでに似合う人間は探す方が難しい。しかし母親には呆れられ、挙句「小便臭いガキだ」とまで罵られたのも覚えている。正直言えば、あの時はかなり傷ついた。
しかしながら、「小学生なんて…」と思われても仕方がない。当時、私は高校生。世が世なら誰かと結婚だってできる年齢。ちなみに言うと、ショタコンなのは間違っていない。好きになるアニメのキャラクターは割と小学生や変声期迎えるギリギリの中学生が多い。ただ、マリウスはショタという言葉だけで片付けられるような存在とはまた違った。バラを背負い、フリルを纏う姿が容易に想像できるような華やかさ、気高さ、儚さを持ち合わせた少年と形容するのが相応しい。恋をする対象とも違う。穢してはならない聖域の中に居る、神聖な存在と言った方が正しい。今がまさにそうなのだが、思えば2011年当時から、彼は私の中で神格化されていたのかもしれない。しかし、彼の考え方や紡ぐ言葉は、この世に生きる人々が平和で且つ幸せになれるような力を持っているので、ある種宗教的な側面も持っていると考える。もしかすると、将来彼は世界を大きく動かすことに成り得るかもしれない。彼自身も、それを望んでいるような発言は雑誌で何度も目にしてきたから。
昔から、絵を描く趣味のある私は、暇を見つけて彼の絵を描き殴っていた。授業中のノートの隅、きっと勉強そっちのけで絵を描いたことだって何度もあったと思う。私は、目立たないが校則は守る真面目な生徒として学校で通っていた。スクールカースト場外といったところ。しかし、この事で授業中に見つかって先生から怒られたことや、ノートの隅の落描きを消さないまま提出してしまったことも当然あった。朱書きで絵に矢印を引かれ「関係ない絵を描くな」と注意された記憶は、今でも鮮明に覚えている。10年近く、色々なタレントのファンアートを描いてきたが、時間を忘れて描き続け、好きだったことを更に好きにさせてくれた存在がマリウスだ。彼を描くことはとにかく楽しい。
季節は変わり秋がやってくると、彼は帝国劇場*3でのお披露目後にデビューした。それは大学の推薦が決まった直後で、希望の学部への入学が決まった事と、CDデビューした喜びが同時に押し寄せ、教室で私は狂喜乱舞していた。この時も友人に「ショタコン」と散々罵られたが、そんなことはお構いなし。
1stコンサートや初めての握手会は行っていない。私が初めて行ったのは神戸でのNew Year握手会。1枚だけ買ったアルバム*4の応募券で引き当てた。これは初1人遠征。
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デビュー前から今まで静かに見守ってきたが、いつの頃を切り取っても彼が天使であることだけはずっと同じことだ。これは、根本にある「人を幸せにしたい」というスタンスが変わっていない証拠なのだろう。
この8年の間で、私は進学と就職をし、社会人の仲間入りを果たした。今は田舎の零細企業で個性的な社員と一緒に、元気で賑やかに頑張っている。
人生は何が起こるか分からないものだ。彼はチャレンジする精神や、人と違うことは悪ではない事、美意識を持つ事を私に教えてくれた、大きな存在のひとりになった。人間関係の変化もあり、何と泊まりでコンサートに一緒に行ったり、旅行までするような仲の友人ができたのも、自分に対する新しい目標ができたことも、マリウスのお陰だ。彼に出会う前の私からは想像がつかないような展開。 アイドルが強靭な縁を結んでくれたり、行動力をくれたりする事は今まであまりなかった。それだけ自分自身に与える影響力が強い人物なのだ。
そんな私は今年から、今までやったことのないイラスト活動を始める事を決意した。アイドルは応援するものだが、いつの間にか応援されていたし、新たなチャレンジをする私の背中を押してくれた。
イラストは今まで通り趣味で描き続けるので、本業にするわけではないが、それは読者ページに投稿している今よりも、私の作品を少しでも広く知ってもらえる機会が増えることを目的としたものだ。初めての試みなので、うまくいくかは分からない。しかし、失敗しても誰かに笑われても、まずはアクションを起こすことから始めるとしよう。意外と、いい結果が待っているかもしれない。
アイドルは素晴らしい。何でもない日常に彩りを添え、時には自分の人生を変え、生まれ変わらせてくれる存在にもなり得るから。
今日はこのあたりで終わりにしよう。